過去の実績

2013年 第7弾 コラボ☆合同講演会

日時:2014年 3月8日(土)14:00~17:00

 

場所:北海道経済センター(8階 Aホール) 

   北海道札幌市中央区北一条西2丁目(札幌時計台向かい) 

 

 

講演1『ケアプランから見る多職種連携』 

            ~要介護高齢者に必要な歯科連携とは~

ケアプランセンター「雪の華」 管理者・主任介護支援専門員

歯科衛生士 渡邊紀子先生

 

講演2『嚥下障碍患者の施設間情報伝達』

        ~嚥下障碍症例の情報授受の現状と問題点~

中村記念病院 耳鼻咽喉科主任医長

小西 正訓先生

 

 

第7弾 講師の先生からのご回答

【渡邊紀子先生からの回答】

 

Q 講師お二人への質問です。「同職種、多職種の連携が大切とどの研修でも多く聞かれます。しかし連携が不十分と感じている人、どう連携をとって良いのか分からない人。どうして議題が解決されてこないのでしょうか?」

 

A 『連 携』の必要性が重要視され、研修会が多く開かれるようになりましたが、それまでも連携がなかったわけではないはずです。ただ、医療機関内の専門分野が増 え、介護保険制度が始まるなど、高齢者を囲む職種が多様になってきていると感じます。その為、相手の職務、制度などが理解できていないことで連携を尻込み してしまうことも連携が進まない原因の一つと考えます。更に同職種でもスキルの違いにより、期待した連携が取れなかったなどの経験があると積極的に関わる 努力をしなくなっている方もいるかもしれません。しかし、確実に連携は形になってきていると感じています。質問者の方のように積極的に研修に参加されるな ど、興味を持っている方を中心に広がっていくことを今後も期待します

 

Q  「退院時共同指導料2について、共同して点数が発生する職種にリハビリ職が含まれているのは、なぜでしょうか?(地域包括支援システムの構築に訪問リハも不可欠と定義されているのに)」

 

A もちろん、退院後は、リハビリ職、セラピストの係わりは大変重要になってきます。

た だ、退院時共同指導料2の場合、退院直前に入院先病院から在宅へ向けての指導になります。退院時のタイミングでは、ケアマネへリハビリの必要性を説明され た場合、ケアマネからデイケアや訪問看護ステーションなどのセラピストに依頼することになります。訪問看護ステーションに在籍しているセラピストであれ ば、カンファレンスなど参加し在宅指導の対象になる可能性は考えられると思います。

更に、在宅でリハビリなど医療サービスを受ける際は、必ず主治医の意見をもらい連携を取ってから始めることが決められていますので、リハビリ職と主治医の連携は不可欠です。

 

 

Q 「S氏:心不全で脱水→利尿薬の服用のチェックが重要なケース。高齢者はDrから処方された薬を真面目に服用すると薬が効きすぎて脱水になることがあります。その場合服薬指導、医師と薬剤師との連携が重要となるケースでしょうか?」

 

A  S氏は、実は救急搬送前は、薬剤師療養管理指導を受け、2週間に1度薬剤師が訪問しておりました。しかし、次の訪問までの間、半分以上が服薬できていない状況のため、処方通り飲んで脱水となった訳ではなく、飲酒によるものが原因と考えられます。

た だ、ご指摘の通り高齢者の中には、訴えが強く、それに沿ったかたちで薬が増えていく方が多々いらっしゃいます。ある医院で下痢止めを出され、他院で下剤を 出しているようなこともあり、処方と服薬状況と生活状況などを把握してお薬の相談をするべきと考えます。その場合、質問者の方が考える主治医と薬剤師、ま たは訪問看護師など医療職でのスムーズな連携が必要となってきます。お薬の相談は、本人・ご家族が困難な場合が多いので、関わっている専門職の協力がある とベストです。

 

 

Q  「歯科衛生士は歯科医師がいないと病院・施設でも勤務を可能でしょうか?可能な場合、診療報酬などはどうなっていますか?」

 

A  当デイサービスの歯科衛生士は、口腔機能向上サービス実施のため、介護職務も兼任し非常勤で配置しています。利用者様の担当ケアマネを通して、何かあれば 主治医またはかかりつけ歯科医に意見や指示をもらうこととなっています。報酬は、介護保険のデイサービスでは、デイの報酬に「口腔機能向上加算」として月 2回算定できます。ある法人では、一人歯科衛生士を雇用し、法人内の介護施設を行き来して、口腔ケアの指導を実施している方もいますので、活躍の場はある と思いますが、介護現場に入る際は、少しでも介護の知識を持っている方が良いかもしれません。

医療機関では、歯科医師の配置がない場合、医師の指示の場合も考えられます。

 

 

Q 「ガンの方に対して連携をとった例について。急性期、ケアマネ、緩和ケアとカンファレンスを行ったというのは、実際に顔を合わせて行ったのでしょうか?」

 

A  この退院カンファレンスは、入院先の急性期病院に集まり、皆 顔を合わせ名刺交換を行ったうえで始まりました。ただ、ターミナル期の方だったので、ご本 人・ご家族に聞かせることができない内容も多かったため、ほぼ急性期病院メンバー・緩和ケアクリニックメンバー・ケアマネで詳しい話をしました。

私の経験上、このような場合は、急性期病院が中心になって日程や参加者に声をかけることが多いです。カンファレンスの時点で情報となるサマリーなどを準備してくれていますので、その後の連携やサービスを検討するうえで参考になります。

 

 

Q 「家族に情報提供をする場合、理解度などに合わせてとのことでしたが、中にはたくさん伝えても理解しにくい方もいると思います。その際、情報を端的に伝えたために、トラブルになったことはないのでしょうか?」

 

A トラブルや苦情になったケースは、今のところありませんが、高齢であったり余裕がないご家族に対しては、こまめにその都度必要な情報を何度も繰り返すことが必要です。

口頭ではなく、分かりやすく書面にしたり、メールなどを利用することもあります。

少 ない情報で伝えるときは、相手が今何を聞きたがっているか、何を心配しているかを注意深く観察し、質問しやすい雰囲気を作るよう心掛けてはいます。必ず、 重要なところは繰り返し、分かりづらかったところはないか質問します。更に、いつでも何度でも不安があれば連絡をしてきて良いことを強調します。

ですから、時として1日に何度も電話の来る場合などもありますが、『連携』はご本人ご家族のためでなければならず、意向の把握や不安を取り除く事に省略はないと考えます。

しかし、一人で抱えることはなく、同部署や同職種間でその方の情報を共有していると、自分以外の者も対応可能になるので、負担が減ります。つまり、事業所内の連携も重要になってきます。

 

 

【小西正訓先生からの回答】

 

Q講師お二人への質問です。「同職種、多職種の連携が大切とどの研修でも多く聞かれます。しかし連携が不十分と感じている人、どう連携をとって良いのか分からない人。どうして議題が解決されてこないのでしょうか?」

 

A 嚥下障碍は多職種・多施設が関与するだけに、多方向へ向けてそれぞれ別々の情報を発信し、受信する必要があります。これらは個別性が大きい問題なので、他の人の話を聞いても、参考になりにくい面が大きいのではないでしょうか。

 ただ、今回ご来場の皆さんはその点に関して既に問題意識をお持ちと思いますので、各職場でこれを解決するべく、努力されているのだと思います。今回の講演がその一助となれば幸いです。

 

 

Q「発症早期から52週後の予後予測においてICUHCUでの理学療法の早期介入の有無についてはいかがでしょうか?」

 (仮説:姿勢への介入が嚥下機能に有効に働くのは慢性期以降ではエビデンスになっているが、急性期でも同様の効果、結果が期待される)

 

A 現状未検討でした。データを見なおします。

 

 

Q「脳梗塞と比べて脳出血、くも膜下出血患者が0週目に非経口例が多いのは発症直後に安静が必要だっ

たり覚醒レベルが低い全身状態が良くないということが影響しているのでしょうか?」

 

A ご推察の通りと思います。


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